乱読家ノススメ

アクセスカウンタ

zoom RSS 「ゴッホ殺人事件」全二巻/高橋克彦(講談社)

<<   作成日時 : 2008/09/17 23:19   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 写楽、北斎、広重……ときて、コレにたどり着きました。
 ちょっとずつ登場人物が重なっていたりして、そういうところが妙にツボにはまった一因ですが。

 いまや世界中で知らぬ人とて無い「ゴッホ」。夭折の天才画家。
 「ひまわり」「黄色い部屋」「アルルの跳ね橋」「星月夜」…彼の絵を一度も目にしたことが無い人間を探す方が困難なほど、彼の絵は広く世に知れ渡っている。
 生前に売れた絵はたったの一枚である…という彼の絵は、今や一枚10億〜15億という天文学的価格で取引される。
 ゴッホといえば、数々の恋愛事件、ゴーギャンとの諍い、耳きり事件、精神錯乱…そして自殺。
 また、四歳年下の弟・テオとの美しい兄弟愛で知られる。
 テオは当時、パリ屈指の大手画廊に勤め、兄であるフィンセント・ゴッホを経済的に援助し続けていたことでも有名だ。
 彼らの間で交わされた交流の記録……膨大な書簡……は、二人の死後、テオの妻であるヨーの手によって編纂され、出版された。
 それにより、ゴッホの絵と共に、この兄弟間の美しい兄弟愛が広く世に知らされたのである。

 しかし……本当に、そうだったのだろうか?


 現代の東京。
 一人の老婦人が自殺した。
 離れて暮らしていた息子・加納正樹は、葬儀と遺品・遺産整理のため慌しく実家を訪れた。
 そこで見つけた貸金庫の鍵。その中に入っていたのはドイツ語で書かれた何かの目録であった。
 フランスに渡り絵画の修復の仕事に携わっている実妹・由梨子と共に、中身を改める正樹。
 絵画に関しては門外漢である彼は、その目録と思しき書類を妹・由梨子に託す。フランスの博物館や美術館にツテのある彼女は、やがてその書類の重要性に気づいてゆく。
 それは早くに散逸したと思われていた…ゴッホのヌエメン時代の絵のリストらしいのだ!



 ここからはちょっとばかりネタに触れてしまうので…未読の方で、察しのいい方は読まないようにお願いします!





 本書の中で、今までの高橋氏の作品と同様、ゴッホの謎が解き明かされてゆきます。

 ゴッホの死は、本当に自殺だったのか?
 凶器の拳銃は、未だに見つかっていないし、しかも腹を撃って自殺を図る人間などいるだろうか?
 何故ゴッホは生前、評価されなかったのか? 弟が相当目利きの、ヤリ手の画商だったのに…? 
 ……などなど。
 仮説の立て方、論理の進め方は見事ですね〜。また、(作中の)現実で起こる殺人事件や事件、事故もハラハラドキドキします。
 そして、「北斎殺人事件」で登場した探偵役・塔馬双太郎さん登場!! 
 いーですねー!
 今回はちょこっとだけ、塔馬さんの青春時代のホロ苦い思い出なども語られました。
 私としては、このままビミョーな感じでいて欲しいんですけどねえ…?


 私の相棒で絵描きのくろくろが、そういえばゴッホが好きでした。高校の美術科に行ってたから、授業とかでやったのかな…あの分厚い書簡集、持ってましたねえ。
 私はその当時、画家のバックグラウンドなんか知る必要ないんじゃないか…?と思ったので、借りたこともないのですが…今回コレを読んで、ちょっと読んでみようかな? と思いました。
 でもな〜、個人的には私、ゴッホは苦手なんだよな〜。
 凄い画家なのはわかりますが……絵を見ていると、何だか苦しくなってくるんですよね。イタイというか、なんというか…。
 それこそ、「天才」の持つ筆力…なんでしょうかね? 


ゴッホ殺人事件〈上〉 (講談社文庫)
講談社
高橋 克彦

ユーザレビュー:
ヌエネン時代のゴッホ ...
テンポよくグイグイと ...
ゴッホは自殺ではなか ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ









ファン・ゴッホの手紙
楽天ブックス
著者:ヴィンセント・ファン・ゴッホ/二見史郎出版社:みすず書房サイズ:単行本ページ数:405,発行年


楽天市場 by ウェブリブログ



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
「ゴッホ殺人事件」全二巻/高橋克彦(講談社) 乱読家ノススメ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる