「魔王伝」全3巻/菊地秀行(祥伝社ノベルズ)

 私が菊地作品を初めて読んだのは、15歳になる年の春休み。
 たしか…日本中がつくば万博に沸いていた年でしたか(古っ!)


 そのとき初めて読んだのは「魔界都市《新宿》」。ソノラマ文庫から出ているジュブナイルで、菊地氏のデビュー作でした。その後ソノラマ文庫刊の菊地作品を読み漁ったのですが、アダルト物、エロティック・バイオレンス物には手が出せませんでした。やっぱり年頃の女の子でしたから。
 「魔王伝」はその4年後…大学受験が終わりひまを持て余していた時期に読んだ記憶があります。 「魔震」で始まった私の「菊地ブーム」が、再び「魔震」で揺り起こされるとは…。

 「魔震」=「デビル・クエイク」とはある日、新宿区のみを襲った直下型の地震。
 この「魔震」で、新宿区は巨大なクレバスによって他の区と断絶され、更に怪奇現象が相次いだことから、復興事業は中断。そこへ無法者、凶悪犯罪者などが流入。「新宿」は国家の統制を受けない一種の独立国のようになってしまう。
 怪奇現象と怪人たちが跋扈する闇の世界…人々はそこをこう呼んだ「魔界都市《新宿》」と。
 そこで老舗の煎餅屋を営む傍ら、人探しを副業とする青年・秋せつら。男でさえ見惚れる程の絶世の美貌と、不可視の糸を操り、闇に埋もれようとする人間を捜し出す。

 この作品では、世界の存亡をかけて、秋せつらが、幼馴染み楼蘭幻十と死闘を繰り広げます。
 プラハ出身の魔道師・ガレーン・ヌーレンブルグと人形娘、ドクターメフィストなど魅力的なキャラクターも満載。
 この作品は女性読者やファンが多くついた作品で、数多くのシリーズ、また短編集(「魔界都市ブルース」)、そして登場人物の一人・ドクターメフィストを主人公としたシリーズと、多彩な展開を繰り広げています。
 また、「新宿」を舞台とし、数多くのキャラクターシリーズを生み出してもいます。
 それゆえ、初心者の中には「どこから手をつけていいのかわからない」と敬遠される方もいらっしゃることでしょう。
 そんなあなた! まずは「魔界都市ブルース 1巻」と「魔王伝」とをお読み下さい。
 そしてガイド本として「菊地秀行解体新書」(スコラ社/刊 平成8年4月初版)1200円をお手元に。

 今検索して知ったけど…「完全版」って…なになになにっ!?

魔王伝〈1〉魔界都市 <新宿> 【完全版】

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