「魔界都市・京都」に関する本

 今回は一挙に何冊かの本を紹介する。いずれも「魔所」「魔界」としての京都…雅なその表の貌の下に隠された、闇の部分を暴いた書ばかりである。

 私が「魔界」としての京都に興味を持ったのは大学時代。その頃オリジナルで考えていた小説のネタが一本あったのだ。よくある現代版ヒロイックファンタジーもの。その頃読んでいた「●ーラバスター」シリーズの影響が大きいが。
 そしてそれは、今でも形にはなっていないのだが…なぜ形にならなかったかというと、その話の舞台が京都であり、その場面設定やキャラクター設定を考える段階で…挫折したからだ。
 キャラクターはほぼ決まっていた。少しは書いてもいた。しかしだ…そのキャラクター達の闊歩する京都の街をあれこれ調べだしたら…出てくるわ出てくるわ、妖しい話、妖しい神社、怪しい場所、怪しい伝説が…これでもか!というくらいに……。
 そうこうするうちに、オリジナルを書く気は無くなり、そうして出会ったのが前出の加門七海氏の「平将門は神になれたか」だった。
 彼女に倣って京都の地図にあれこれ腺を引いてみた。日本のレイライン関係の書も紐解き、参考にさせていただいた。しかしだ……京都には吐いて捨てるほど(失礼)神社仏閣があるのだよ。
 その頃、もう京都を離れてしまっていた私には、それ以上調べるだけの根気も財力も無く、神社仏閣巡りなんかできはしない。それに…全くそっち方面には素人の私なんかでは、とてもじゃないが…歯が立つわけないのだ!
 ってことで、これ以後は加門七海先生にお任せするとして(え?)、えっと、「妖しい京都」の本をいくつかご紹介。

「ワールド・ミステリー・ツアー13 8【京都篇】」発行:同朋舎 発売:角川書店
 前出の加門七海先生や、小松和彦先生、多田克己先生など…そうそうたるメンバー13人 (あ、編集部入れて、だね)によるシリーズ本の8冊目。他にはロンドンとか東京とかも出てます。結界探しや安部晴明、酒呑童子伝説…などについて書かれておりますね。

「京都の魔界をゆく」/か舎+菊池昌治(小学館)
 しっかりした紙質の本です。真っ白で…分厚くて。だから載せられた写真がくっきりしていて見やすい。「造都の魔景」「鬼門の魔景」「陰陽の魔景」…などという章立てで、様々なエピソードや考察が加えられている。

「京都・異界をたずねて」/文;蔵田敏明 写真:角野康夫(淡交社)
 これは…地元でないと、あまり手に入らないかも知れませんね。私も京都に行ったときに買いました。 カラーのキレイな写真がたくさん載っていますし、解説も初心者の方、観光の方などにも読みやすい本だと思います。
 地図も…「洛北」「洛西」という章の扉にちゃんと載っていますし、その章で紹介しているページも地図に書き込んである! 親切設計でしょう??

「京都謎とき散歩」/左方郁子(廣済堂出版)
 これもなかなか興味深い考察が多い本。特に「屋根の上の魔除け」の章が。晴明神社の瓦や平等院鳳凰堂、赤山禅院の猿…これは京の鬼門を守る寺として有名で、この猿の仏像は御所の鬼門にある御幣を担いだ猿と対になっており、共に金網がめぐらされ逃げ出せないようになっている…とか、西本願寺の唐門、伝道院…この伝道院は、実は「建築巨人」と称された明治時代の建築家・伊藤忠太の設計物である。あの、東京・築地本願寺を設計した、あの伊藤である! 
 …とまあ、他の京都本とはちょっと違った視点から「魔界」京都を見つめた本となっている。

「別冊宝島EX 京都魔界めぐり」/宝島社
 これはよくお世話になった本(何のだ!)。たくさんの魔所が、洛中・洛外を問わず載って
おります。「実際に行ってみよう!」…という気にさせるつもりなのか、地図も詳しいものが完備。
そして小松和彦先生はここでも対談の司会をなさってらっしゃる…。
 とにかく物凄く情報量が多い本です。自分の興味があるところを、どこからでも読める本。
 しかし在庫は…宝島社に問い合わせないと、いけないかも?

 他にも何冊かあるのだが、あいにくと今手元には無いものや、考察の内容が前述の本とダブるもの、単に写真と簡単な紹介のみの本…なので、割愛させていただく。
 興味がある方は、「コメント」ででもお問い合わせください。

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