「どこまでも殺されて」/連城三紀彦(新潮文庫)

 最近はこの方、純文学とか、恋愛小説などの分野で名前を耳にすることが多いが…もともとはミステリーをお書きだった。
 「戻り川心中」とか…「カイン」(「蛍草」文春文庫)とか…。私はそれほど読んでいないのだが、息の長いファンの方が多い作家さんらしい。

 この「どこまでも殺されて」は、一通の手記から始まる。6歳の頃、入学式に向う途中で殺された「僕」。小学六年生の頃に担任の先生にプールから突き落とされ殺された「僕」。…僕は今までの生涯で七度も殺され、今、また八度目に殺されようとしている…。
 とある高校の三年生の担任である横田のもとにかかってくる男子生徒からの電話。そして教室の黒板に残された文字…。彼は教え子の苗場直美や野上真一らとともに、その男子生徒の割り出しを
急ぐ…。

 面白いです。いや本当に。苗場直美ちゃんが美人の上に頭がキレて、なかなか痛快。
 逆転に次ぐ逆転の発想…とでも申しましょうか。本当に最後の最後まで気が抜けない話です。
 アレに近いかな…「●●にいたる病」(あえて伏せる)…読んだ方にはピンとくるかも? あの話は別の意味で読み終わった後「畜生!! やられた! すっかり…だまされたっっ!! もう一回最初から読まな、気が済めへん~~!!」と思ったものでしたが。

 興味が湧いてきた方は、是非是非ご一読下さい。

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