「ぼくの稲荷山戦記」/たつみや章(講談社)

 児童文学です。現代を舞台にした、和風ファンタジーですね。

 私はこの方が『小説ウイングス創刊号』にお書きになった「タケル」という作品を読んで…ファンレターを出したことがあります(爆笑)。今思えば…本当に赤面モノの手紙なのですが、何ヵ月後かに返事が届いてびっくり!! その手紙、引越しのドタバタでもはや手元には無いのですが…ああ、返す返すも悔やまれる…。
 でも、その手紙で一番はっきり覚えているのが「…師匠の栗本薫氏の教えで、ファンレターには時間が許す限りお応えしなさい、ということで…」という一文。
 師匠が栗本薫……? この当時「魔界水滸伝」を読破していた私には馴染みの名前でしたが、師匠とはどういうこと……?

 その疑問が解けたのは、それから十数年後。
 友人で「JUNE」にハマっていたのがいて、その子にその話をしたら…
「それって、別のペンネームで『小説道場』にいた人じゃない?」…「えええええ? まさかぁ…? だって、児童文学書いてる人だよ?」
 そのときはそれで終わったんですが…つい先年、何の気なしにネットサーフィンしていたときに、「たつみや章」の名前で検索をかけてみたところ、いくつかのHPが引っかかり…そこで!
 「えええええええっっっっ……!? たつみや章さんて…●月さんだったのぉぉぉぉぉ?!
 済みません、今更で………赤面。
 そう、「フジミ」のあの方です………。
 私、●月さんの本は全くといっていいほど読んでおりません。妹は一時はまって、読んでいたようですが……。
 前述の友人にも電話して話したところ、
「熊本在住で、子供が4人もいて…栗本薫氏が師匠って人は●月さんしかいないでしょう」…といわれて…ああああ、プロフがここまで一致するなら、同一人物なんでしょう……それに気付くまで、私は十数年かかったんですが(爆笑)。
 どうやら、ご主人に先立たれた後、子供4人抱えて…創作活動に入ったご様子。
 児童文学だけじゃなくて…そっちの方でバリバリご活躍なさって、お子様をお育てになったんですね……母は強しだよ……。
 余談ですが、現在は作家・講演活動の他、熊本市議会議員をなさってらっしゃるそうです。HPもひらいてらっしゃいますよ。

 ああああ、長い思い出話が先行してしまいました。申し訳ない。

 この「ぼくの稲荷山戦記」ですが、ぼくの住んでいる家の裏山ってのが、神社になっていて、代々彼の家は巫女をつとめていた家柄なのです。彼の母はもう亡くなっていて、祖母と二人暮らしなのですが、ある日一人の男性が訪ねてくる。祖母は男性を「御使い」と呼び、しばらく家に置くことに。
 その裏山には再開発の話が持ち上がっているのですが、「御使い」はその裏山…実は古墳…を保存する為に、人間に化けて様々な団体や企業、大学の考古学研究室などに働きかけを始めます。
 ぼくもその手伝いをすることに…というお話です。
 子供向けのファンタジーなのですが…キャラクター設定もしっかりしているし、テーマも骨太ですし、大人が読んでも充分面白いです。
 そして、たつみや先生の経歴(大学で考古学を専攻していたという)が活きてるなぁと思ったのが、発掘のシーンですね。実に専門的。え? カルトなところで感心するんじゃないって? 
 図書館などにはわりと置いてあると思うので、ご一読下さい。

 それはそうと…前述の「タケル」は単行本になっていないのかな?
 たしかヤマタノオロチ伝説をモチーフにした話だったと思うんですが…もう現物が手元に無くて、困っているんですよ。どなたか情報お持ちの方、ご一報を。


ぼくの・稲荷山戦記

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