「魔界水滸伝」/栗本薫(角川ノベルズ・文庫)

 高校時代…この方のこの作品で『伝奇小説』に開眼させられました。
 高校1年の夏休みを費やし…小遣いも費やし…読んで読んで読み耽りました。
 お陰で宿題は手付かずのまま…休み明けの実力試験は悲惨な結果でしたが(爆笑)。


 中学時代、友人に「グインサーガ」を薦められ…最初の数ページで挫折したのですが(ごめん、カタカナ名前が覚えられない脳なので)、作者の名前だけはずっと頭にあって、書店でずらっと並んでいるのを見たときに(永井豪の表紙と挿絵はさておいて)、タイトルとあらすじのインパクトの強さで思わず買ってしまったのです。そこからは…ああ、甘美な地獄でしたね。「寝る間も惜しんで」という表現は正しくない!と身をもって知りました。正しくは「続きが気になって、興奮して、寝てなんかいられるかっっ!」…それぐらい面白かったんです。


 デビュー作である「栗本薫」くんシリーズ、「伊集院大介」シリーズ、「魔界水滸伝」「グイン・サーガ」と…沢山のシリーズや長編、短編、エッセイをお出しで…本当にいつ寝ていらっしゃるのだろう?というくらい多作な方ですよね。
 中島梓名義で評論もお書きですし…一時、テレビのクイズ番組にも出てらしたし、舞台の脚本は書いてらしたし、同人誌は出してたし…後に乳がんになったと聞いて…いつ入院してたんだ??と疑問に思ったほどです。
 
 この「魔界水滸伝」は、現代日本を舞台にした伝奇小説。
古来から日本人に「神」としてまつられていた『天津神』、妖怪として怖れられた『国津神』。そして…彼らと人間との間に生み出された特殊能力を持つ人間達…が、大同団結し地球を狙う宇宙生命体「クトゥルー」と対峙する…というお話。(私、この話で初めて「クトゥルー」を知ったのですよ。ま、無理もないか。今でこそ幻想文学界でメジャーになってますが…この頃は訳本も少なくて…)
 語りの見事さにぐいぐいと引き込まれ、本から手が離せなかった覚えがあります。

 それで第一部…は全部読んだんですが、第二部からは…う~ん覚えてないな(苦笑)。
 多分第一部は全部を一気に読めたから印象が深いのでしょうが、第二部からは…「野生時代」に掲載されたのを切れ切れに読んだりしてたからな…。途中でダレちゃったんですよね。もう一回読み直さないといけないな……。
 あと、あんまりにも他にいろいろいろいろ…とお書きだったので、追いつかなくなっちゃったんですよね。読むスピードとお金が(爆笑)。だって、気が付いたら出てるんですもん。
貧乏な学生には…ちょっと酷ですよね。
 そういえば「グインサーガ」は…100巻越えましたね(拍手)。当初「100巻まで書くって…嘘や~ん。何年かかるのよ~」と友達と話していたのですが…あれから20年。一年で3~6冊のペースでずっと書いてらしたって事ですよね? 外伝含めて。
 すごいなあ…本物のエンタティメントって、息が切れたり、ネタやアイデアが尽きたりしないものなんですね。
 
 

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