「KAMUI―神已」全2巻/こなみ詔子(集英社マーガレットコミックスワイド版・ウイングス文庫)

 名作ですね~。個人的にはこの頃のこなみさんの作品が一番絵柄的にも話的にも最絶頂期だったと思っておりますが…これは賛否両論あるでしょう。

 両親を同時に事故で無くした弘(ひろむ)は、生前両親が縁があったという家に引き取られる。
 そこには彼と同い年の少年・神已(かむい)と小学生の妹・小鳩がいた。
 弘に懐く小鳩とは対照的に、何故か敵意を見せる神已。
 実は彼には秘められた特殊な能力と、出生の疑惑が隠されていたのだ。

 
 この神已がね~、ひねくれてて可愛い。弘のほうは素直で真っ直ぐで可愛い。
 タイプの違う二人が、お互いの感情の擦れ違いを経験しながら、次第に相手を受け入れてゆく。
 その二人を繋ぐのが、妹の小鳩ちゃん。ショートカットで一見男の子みたいに見えるのですが、兄の神已の気持ちを誰よりも理解し、弘との仲を一生懸命とりもつ優しさは、健気過ぎて涙がでました。
 やっと二人の心が通じ合いこれからってときに…怒涛の急展開。
 泣けますよ~あのラストは。

 これのその後のストーリー(弘が成長して就職して、サラリーマンをやっている)が、「コインロッカーのネジ」です。こちらは新書館のウイングスで連載していました。
 一話完結方式の話で、ちょっと痛くて切ない話が多かったですね。
 こなみさんのこういう感じの話…心の琴線に触れる、ちょっとほろりとするような話…の作り方、ものすごく好きなんですよね。

 そういえば10数年前でしたが…「KAMUI」のイメージアルバムが出てたのご存知じゃありません?
 私、持っているんですが…。全10曲全て歌でしてね。歌ってたのは「餃子大王」という…大阪在住のインディーズバンド。ほぼ全員が現役の教師(!)だもんで、ライブは土日祝祭日の昼間。チケット代は2000円以下。夜のライブに来るときは中学生以下は保護者同伴(爆笑)という決まりがあって…結構笑えるでしょう?
 その頃大学生だった私も、何度かライブに行ったことがあります。またリーダーのかずおさんのMCが爆笑ものでしてね。「こないだ修学旅行に行ってな~!」とか…。なんでも、九州からの帰りの船の中、夜中まで騒いでいた男子を注意しに行って、一緒になって大富豪してしまい…罰ゲーム受けているときに他の先生が見回りに来てこっぴどく怒られて、生徒共々甲板で正座させられた…とか何とか言う話。
 まだ細々と活動はやってらっしゃるそうですが…またライブ行ってみたいなあ~(ため息)。

 で、ものすごく余談なんですが…集英社のジャンプコミックスから出ている「眠兎(みんと)」という漫画をご存知の方いらっしゃいませんか?
 「I'll(あいる)」というバスケット漫画を描いた浅田弘之氏の漫画なんですが…これね~、設定といい話の展開といい、なんだかすご~く「KAMUI」に似てるんですよ。
 もちろん細かい所は違いますよ。ラストも。でもね~、失礼ながら、妙に似てるんですよね~。
 気になる方は双方読み比べてみてください。


 Kamui―神已

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この記事へのコメント

akamimi
2015年01月27日 18:54
今は2015年
10年も前の文にコメント出していいものかすみません泣
自分もこの頃位のこなみさんが1番好みですね.
内容、画風どちらも苦笑
そして『KAMUI―神已』を読んで後に『眠兎』を読んだ時全く同じことを思いまして笑
ここにもいた! って思ってコメさせて頂きました.
パトレイバーや他にもいっぱい共感できる内容が多いここ
"乱読家ノススメ"
は非常に愉しいですね笑

思い出させてくれてありがとうござます.

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