「エイリアン黙示録」/菊地秀行(ソノラマ文庫)

 最近ソノラマ文庫…書店での配置スペース少なくなって来てますよね? 気のせい??
 え~、菊地氏のジュブナイル「エイリアン」シリーズのうちの一つ。「菊地秀行解体新書」(スコラ)の紹介でも「シリーズ最高」と謳われていて、私もその通りだと思います。シリーズ中、3回も読み返したことがあるのはこれだけです。


 高校生にしてトレジャーハンターの八頭大(いや、ジュブナイルですからね)。だが苦労して入手したバチカンの上層部しかその存在を知らない秘伝の書『ユダの黙示録』を盗まれてしまう。
 秘伝の書に隠されたユダとキリストの秘密とは…?

 所々新約聖書の引用とかあって…うん、なんだかとっても説得力があるんですよ、この話。
裏切り者のユダが実は……ってあたり、「確かになあ…うん、うん」と思わず頷いてしまう。
 雑学、オカルト好きの私のツボにはまったのはそこら辺。
 クリスチャンの方には申し訳ないのですが、私自身あまりキリスト教って好きじゃなくて…いや、好き嫌いの問題じゃないという気もしますが…一神教だの、原罪だの、根強く残る選民意識だの…そこらが日本人としては納得いたしかねる考え方なんですよね。もとはといえばユダヤ教から派生した「民族宗教」ですからね。
 最後の審判の日には死者が皆復活して、キリスト教信者だけが天国にいけるってんでしょ? それって、いじめられっ子が「いつかあいつらは地獄に落ちるんだ、いい気味だ」ってくら~く思いつめてる…ってのとさほど変わらない気がしませんか?
 それとあの十字軍の遠征も気に入らない。異宗教の信者はすべて「邪教徒」であるという考え方や、「神の意志である」という大鉈を振るって先住民族を虐殺し尽くした行為。
 それって大量虐殺の責任をみんな「神」に押し付けているとしか思えない。「預言者」=「先導者」は神の言葉を託されただけのただの人間で…命じたのは「神」。
「『神』がその地を我らに約束された」…って言うんでしょう? 私がキリスト教を好きになれないのはそういう考え方が根本にあるからなんですよね。なんでも「神」「神」「神」。
 お前らの考え方・生き方に「自己責任」って言葉はないのかっ!? …と思ってしまう。
 あやや…感情的になっちゃってるな。軌道修正……(汗)。

 ま、かような理由でキリスト教嫌いの私が「ざまぁみろ!」と胸がすく思いがしたのが、この作品。
 是非ご一読いただいて(もちろんシリーズ第一作から読んでいただいた方がいいですが)、あなたも「ユダ信者」になって下さい(爆笑)!!

 
 

 エイリアン黙示録

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