「機動警察パトレイバー」/ゆうきまさみ(小学館サンデーコミックス)

 盛り上がりましたね~、これ。小説、テレビアニメ、映画、OVA、そしてマンガと…様々なメディアでほぼ同時展開(しかも少しずつ話が違ったり、設定が違ったりしてますの!)した、伝説的作品。


 まずどーんと映画をぶち上げて、それから漫画連載、小説、テレビアニメ…。もともと映像化が先にありきの作品でしたからね。インパクトがあった。
 原作・脚本を伊藤氏、キャラデザをいのまたむつみ氏…と、それぞれが分担してチームでやってたからこそ、ここまで多くのバリエーションを持つ作品群として、しかも息長くやってこれたんでしょうね。


 これは当時(1980年代後半)からみて、近未来であった1999年前後の東京・警視庁に配備された特殊車輌課のお話です。人型二足歩行機械(レイバー)が実用化し、それに伴いレイバーによる犯罪が増加。それに対応する為に警視庁はレイバー隊を組織。第一小隊、第二小隊にそれぞれ二機づつレイバーを配し、これにあたることに。
 その第二小隊に配属された新人レイバー乗り・泉野亜(いずみのあ/女)が主人公。
 彼女をバックアップするのは、今やレイバー産業界で一、二を争う大手・篠原重工の御曹司ながら現在は地方公務員の篠原遊馬、ガタイはデカイが気は優しくて力持ちのヒロミちゃん。やたら銃を撃ちたがる太田、それを御する女傑・熊耳さん。ただ一人の家庭もちの進士さん。
 そして彼ら問題児をまとめるのは…かつて「カミソリ」との異名をとった昼行灯・後藤さん。
 この後藤さんって人がね…底が知れないっていうか、キレすぎるっていうか。是非ともキレ過ぎて埋立地(レイバー隊本部の場所をこう呼ぶ)に島送りになったその過去を、知りたかったですねぇ~。

 漫画のほうはちょこちょこ細かい事件を解決しつつ、合間合間で「黒いレイバー」=グリフォンとの対決やらなにやらが挟まって、話が展開してゆきます。
 アニメの方はね…済みません、テレビアニメとOVAをほぼ同時進行で見たもので、ごっちゃになって、こちらはコメントできない…です。

 でも、映画版なら出来ます!
 1は「なるほど、これが『パトレイバー』って作品なんだな!」と一目瞭然な作り。
 派手で、謎解きも明快で、最初から最後までレイバーが動き回っていて。
 2は…私の周りの人間は皆一様に「暗い!」といって二度三度は見返さないらしいですが…私はこの作品が一番好きですね。たしかに主要キャラが目立たないうえに、後藤さんサイドで話が進んでいくから…地味だし、画面的にも色が少なくてね。モノクロ映画のようです。
 でもね~、この作品は奥が深いと思うんですよ。実際「ありそう」な話だと思う。レイバー抜きでね。
 これはたしかアニメの…「第二小隊の一番長い日」とかなんとかいう前後編のリメイクでしたよね。
 3は漫画版の「廃棄物13号」って中編をリメイクした作品。こちらではさらに主要キャラの出番が削られていますよ(爆笑)。だって、あの後藤さんのお友達の刑事さんの相方の、若い刑事さんが主人公ですから。
 でも上手いですよね~。どんな切り口からでも続編が作れそうな作りになってるんですから。
やっぱり脚本と設定がキッチリしてるから、こんなことが出来るんでしょうね。

 ともあれ、21世紀を無事迎えることが出来た今、この作品を読み返してみるっていうのも一興かも?


機動警察パトレイバー (11)

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この記事へのコメント

YZR
2006年01月26日 18:31
パトレイバー、大好きです。
ただ、自分はあまりアニメは観てないのです・・・。
劇場版はやはり2作目が大傑作だと思います!一番好き。
でも漫画は何度読み返したことだろう。。。
ほんと秀作です。
かずくん
2006年01月27日 00:01
ああああ…ありがとうございます!
劇場版2作目が好きだとおっしゃる方に初めて出会いました! 嬉しいです(号泣)。
コメントありがとうございましたぁぁぁぁ!
2006年12月12日 02:55
 初めまして!!
 パトレイバーに惹かれて(笑)
お邪魔しました!
 
 パトレイバーはとにかく漫画にはまりました!
もともと「あーる」でゆうきまさみ先生を知っていたのですが、ちょっと1巻を読んだのが運の尽き。もう読み終えるとすぐ次の巻を買ってきてしまうという感じでした…。
 前半の気の抜けた雰囲気の話もとても好きですが、やはり後半のシリアスな展開がいいですよね!
 当時中学生だった私はおたけさんに憧れましたね~。そのため後半の展開に衝撃を受けましたケド。。
かずくん
2006年12月20日 23:30
お返事遅くなってすみません。

私も「あーる」から入りました! 
あのギャグの余韻がちょっと残った前半部分。そして底流で流れてゆく黒いレイバーの事件の対比が、面白かったですよね?
そして、そうそう、おたけさん!!
私もこういうきりっとした女性、大好きなのですが…あああ、そうか、彼女も女だったのね…と、最終局面の展開で愕然とした覚えがあります。

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