「グリコ・森永事件」関連の本

 グリコ・森永事件…あの当時京阪神に住んでいた、現在三十代の方々には、リアルタイムで日々の脅威だった事件ですよね。


 江崎グリコ社長が自宅で入浴中に襲撃され、拉致・誘拐。その後身代金の要求、社長の自力脱出、そして企業全体に対する脅迫…全てがマスコミによって報道され、日本全国を恐怖の渦に巻き込んだため、「劇場型犯罪」と呼ばれたものの先駆けとなった事件でした。
 江崎グリコの後、森永製菓、など複数の大手食品企業が同様の手口で脅迫されたにも関わらず、二十年以上経った今でも、犯人グループは特定出来ず、平成12年2月13日年に、既に時効を迎えた事件です。
 私は事件当時、中学生。グリコ製品に貼られた「どく入りきけん たべたらしぬで」の文言は流行語になりましたし、この報道後、一斉にスーパーからグリコ製品が回収された騒ぎもよく覚えています。余談ですがその後、騒ぎが沈静化し再びグリコ製品が店頭に並び始めたとき、セロファン包装の接着口のところに銀色の楕円形のシールが貼られていました。
このシールは一度剥がすと再び同じようには貼れないシールで…剥がすと「開封済み」という文字が現れるというものでした。
 そしてこの「江崎グリコ社長誘拐」を題材に、高村薫氏が「レディ・ジョーカー」を執筆した、というのは余りにも有名です。
 今回はその参考資料を三冊ご紹介します。


「グリコ・森永事件」/朝日新聞大阪社会部(朝日文庫)
 新聞社宛に送られた挑戦状など、資料が満載。報道の側からみたウラ話、当時は公表できなかった資料や関係者からの話、警察の記者会見の様子などが克明に綴られています。

 「闇に消えた怪人」/一橋文哉(新潮文庫)
 上記の本とダブるところはありますが、独自の捜査と推理を展開しています。主犯格の人物としてM氏では、とにらんでいるようですが、しかし…当のM氏=宮崎氏には下記の本で「あんなトンチンカンな推理」と評されていますね。


 「グリコ・森永事件 最重要参考人M」/宮崎学・大谷昭宏(幻冬舎)
 「グリコ・森永事件」において、コンビニの防犯カメラに映し出された「キツネ目の男」。その男に余りにも似ているからと当時最重要参考人と目された男性・宮崎学。その宮崎氏と、昨今ワイドショーで度々顔を見かけるジャーナリスト・大谷昭宏氏
との対談。この宮崎学氏って人がなかなか面白い(といっては不謹慎ですが)経歴の持ち主でしてね。その波乱万丈に富んだ人生は自らの著書『突破者』(幻冬社アウトロー文庫)をご参照のほどを。


 またまた余談ではありますが、私は十数年前の学生時代に、京都市伏見区に住んでいたことがあります。伏見稲荷からまっすぐ西に進んだ竹田街道沿いの、今では珍しい下宿屋さんに四年間お世話になっていたのですが…今回読み返してみて改めて驚きました。きわめて近いところに、上記の宮崎氏の実家や、実家が経営していた会社があり、その付近にもとグリコ栄養食品の工場があり、宮崎氏の実家が所有していたビルがあり、身代金受け渡しの際の通過点だったバス停やファミリーレストランがあり、脅迫状に使用された特製便箋を置いていた文房具屋「園城」があり(これは相棒のくろくろのマンションのすぐ近くでした。よく画材や紙を二人して買いに行ったものです)、いずれも生活圏内のすぐ傍にそれらはあったわけで…もしかしたら当時の騒ぎを、下宿のおばちゃんたちなら覚えていたかも知れないと思うと、聞いておけばよかったと悔やまれます。

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