「仮面舞踏会」/栗本薫(講談社ノベルズ・文庫)

 栗本薫氏の「伊集院大介」シリーズのミステリ。時系列的には天狼星Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの後…くらいですね。しばらく行方をくらましていた大介さんの復帰第一作。

 今回の語り手は短編「顔のない街」に出ていた少年・滝沢稔君。その彼がもう19歳の浪人生になって、しかもパソコンやチャットにはまる半ヒッキー(引きこもりってのはちょっと言いすぎか?)として登場。
 事の発端は、滝沢稔君の高校時代の同級生・姫野が、稔のススメで始めたネットとチャットである。チャットの場でハンドルを「姫」としていたことから、女性と間違われ…以来姫野は、現実には男でありながら、チャットでは女を演じるという、いわゆる「ネットおかま」=「ネカマ」になってしまう。
 「姫」の周りに群がる男性たち…彼らの執拗なオフ会への誘いを断ってき続けた「姫」だったが、その口実として稔(ハンドル名=アトム)を彼氏だと言ってしまったものだから…数日後、稔のもとに匿名の脅迫メールが届くことに。
 稔と姫野は相談した挙句、「姫」をネットから消滅させることに決めたのだが、そこで姫野はあることを思いついた。 
 そしてオフ会当日…渋谷のハチ公前で、一人の女子大生が刺殺された。
 おびえ戸惑う姫野からの電話…「俺、殺されたんだ…」。


 これが出たのが1995年前後。ノベルズになったのが1997年。その頃に比べたらこの10年で、ネット上の環境って物凄く変わりましたから…古さは否めません。が、この頃に、既にこういう形式のミステリを完成させてたっていう慧眼には感服。
 ただまあ…久々に栗本薫氏の文章を読んだせいか…あああ、なんか、物凄い「くどい!」とか思っちゃった(汗)。
 慣れればどうってこと無いんですけどね…でも、なんか本当に久しぶりに(9年ぶりくらいか?)読むと…「わかるよ、わかってもらいたい気持ちはわかるけどさあ……でも、そこまでくどくど説明しなくても、わかると思うよ」とか、「いや、ここの描写はなくても、いいと思うけどなあ」とか「これがなけりゃ、この半分くらいで話まとまっただろうなあ…」とかね(爆笑)。

 私は実は…多分他の多くの女性読者がそうであるように、松田氏のファンです(ニヤリ)。なんかね、楽しそうでしょ、彼。アトム君も段々と彼のペースにひき込まれて行っちゃってるし…そのまま行くとこまで行ったら良かったのに(爆笑)…って話は、先生に同人で書いていただきたいものですね(爆笑)。


仮面舞踏会―伊集院大介の帰還

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この記事へのコメント

みたけ
2006年06月03日 14:53
こんにちわ、はじめまして!
みたけというものです。
先日は「仮面舞踏会」の記事にTBしていただいてありがとうございました。
記事読みました。
やはり、松田さんのファンは圧倒的に多いですね(笑)
かくいうわたしも松田ファンです(爆)
それから、いっぱい本を読んでいらっしゃるようなので、わたしも本を読むときの参考にしてみたいと思います。
では、また遊びに来ますね~♪
かずくん
2006年06月03日 21:57
みたけ様、コメントありがとうございます。
アトム君には気の毒ですが、本当は松田氏とオフで顔合わせてほしかったな~とか、思われませんでした?
きっとアトム君は迫られ続けるんだろうけど(爆笑)。
青空百景
2006年06月05日 15:03
こんにちは。
トラックバックありがとうございました。こちらからもさせてくださいね。
松田氏、確かになかなか魅力的ですよね。最初は「げ、何だこいつ」と思わせておいて、だんだん無理なく印象が変わっていく辺りは、さすが栗本さん職人技です。

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