「邪魅の雫」/京極夏彦(講談社ノベルズ)

 ……読了! 10月5日読了しました! ああ、長かった……。本来ならばすべての時間を(寝る時間も食事の時間さえも)注ぎ込んで、全力投球すれば2日程で読めていた……はずなのに、一児の母となった今では、そうもゆかず(笑)。
 でもまあ、とりあえず読了いたしました。

 東京は江戸川の河原に始まった毒殺事件が、大磯、平塚に飛び火。犯人の目的も人数もわからぬままに、徒に被害者だけが増えてゆく……。
 奇矯の探偵・榎木津に持ち上がった見合い話。しかしそれはことごとく見合い前に破談となる。そして、連続毒殺事件の被害者の一人には、榎木津の見合い相手の一人の妹も混じっていた。
 これは何者かによる邪悪な陰謀なのか?
 益田は自らの雇い主である榎木津の過去の女性関係や、破談となった見合い相手の家を探り始め、青木はすべての事件の発端となった江戸川商社社員毒殺事件から、連続毒殺事件への糸口を探し奔走する。
 

 ここからはネタバレ&同人ネタです。未読の方、また同人にご理解のない方はご注意ください!!





 ついに出ましたねえ!! 「防疫給水部隊」!! 不謹慎ですが…私、膝を打って手を打って喜んでしまいました。
 ジャスト! ツボ!! 防疫といえば七三一! 七三一といえば石井四郎!
 
 私が昔勤めていた高校の社会の先生で、七三一部隊とか、南京大虐殺とかを延々と教えている先生がいらっしゃいましてね。その方が私の遠い親戚であり、尚且つ弟の高校時代の恩師だったこともあり、7年くらい前から興味を持って調べていたのですよ。
 その過程で行き着いたのが「悪魔の飽食」(森村誠一)だったり、「高校生が追う 陸軍登戸研究所」「高校生が追う七三一部隊とネズミ村」だったりしたんですが。
 前々回の「塗仏の宴」で、堂島が一時満州にいたらしいこと、そこでなにやら『愉しいこと』(榎さんが顔を歪めるほど)をしてきた…って話から、こりゃあ絶対に七三一か南京か、と思っていたので、そこらへんは勝手にこじ付けさせてもらって、私の小説(「荊棘の獄」)のほうにちらっと書いちゃいましたが。
 そしたら今回明かされた新事実。京極の「嫌いな男」は、どうやら石井四郎氏とは気が合ってらっしゃった(爆笑)らしいですな!? ぎゃ~! 

 今回の話は榎木津の事件でしたね。榎さんの意外な過去が判明したり、意外な面が見えたり…。そうか、彼はやっぱり「榎木津礼次郎」という仮面を被って演技をしているんでしょうね。「傍若無人、天衣無縫、第六天魔王にして世界にただ一人の探偵」=榎木津礼次郎という人間を。
 前々回唆された京極堂は、今回榎木津を唆していましたし…この辺のツーカー加減は、榎×京の方には堪えられない展開でしたでしょうなあ。…もうちょっと関口が事件に絡んで大混乱してくれるのを期待していた京×関ファンにはちょっと物足りなかったでしょうが(爆笑)。



 ああああ! でも今回は!! 表紙裏見返し部分に次回予告がなかったんですよ!!! これは由々しき事態ではございませんかっっっ!? 京極先生…そんっっっっなに、読者からのプレッシャーが怖いんですかぁぁぁぁぁっっ!?


邪魅の雫

こないだこんなの見つけました!↓



そして、ご参考までに。
高校生が追うネズミ村と731部隊

高校生が追う陸軍登戸研究所

悪魔の飽食新版

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