「あめふらし」/長野まゆみ(文芸春秋)*注意

 一話完結のオムニバス…といっていいのかな? キーワードは蛇と魂。うーん、なんとも象徴的でしょう?
 蛇といえばユングの象徴学では…アレですから。
 主人公は市村岬くん…でいいのかな? なにもかもご承知の橘河=「あめふらし」と、彼と不思議な養子縁組をしている仲村に、毎回毎回振り回されている彼ですが。時系列で言えば、最後の短編「雨宿」→最初の短編「空蝉」→以下順…という感じなのでしょうが。

 話はといえば…ううん、掴みどころがないというか…「わかった!」と思った瞬間、次の章でやっぱり訳がわからなくなったり。どうも人外のモノたちや、魂を飛ばした人たちがさすらい…あめふらしの元にやってくる、という話なんですが。
 

 この人たち、実は「よろず春夏冬中」(文芸春秋)の中にも出てきますよね? 「雨師」という短編の中に。


 こちらの短編集も一話完結の話ですが、それぞれの話は独立していますし、幻想色も薄いですから…読みやすいかな?
 ただ、ボーイズ色は強いので、ご注意を(笑)。



あめふらし

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この記事へのコメント

2007年07月30日 23:56
かずくんさん、こんばんは。
BL、小心者なもんですから、びくびくしながら読みました。ああ…あからさまな表現がなくてよかった…(笑)。
いつもながら、長野さんの美しく、古式ゆかしい文章に魅了されました。
かずくん
2007年07月31日 23:30
水無月・R様。
そうですか…この作品でびくびく…ということは、多分『夏至南風』『新世界』あたりだと、さぞ刺激的なことでございましょう(苦笑)。
この辺りはお読みになられました?
『白昼堂々』や『紺碧』辺りからトレーニングをなさると良いかも知れませんね。
書かれた順番は逆なのですが。

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