「秘密」/清水玲子(白泉社ジェッツコミックス)

 この話の第一話が初コミックスになったときは、前出の「WILD CATS」の後ろに収録されていました。
 後に、清水氏が活躍の舞台を『LaLa』から『メロディ』に移したときに、日本を舞台とした話として連載ものになりました。

 西暦2060年。人類は、暗殺されたり、犯罪に巻き込まれて死んだ人間や犯罪者の脳から、視覚情報を取り出し、読唇術により会話の内容を再現させることにより犯罪を立証する……という技術を手に入れていた。
 科学警察研究所法医第九研究室……通称・第九。
 その第九に勤務することになった青木一行。
 若くしてその機関の室長であり警視正でもある薪(まき)の、若さと美貌と厳しさに戸惑いつつも、何とか職務を全うするために奮闘するのだが……。


 近未来を舞台にしたサスペンスもの…ですね。
 実際、こういう技術があれば…迷宮入り事件や冤罪事件も少なくなるのだろうなとは思いますが…しかし、他人の脳内に残る視覚映像を覗くことが出切る…ということは、自分ももし死ねば(何らかの犯罪に巻き込まれてね)、その例外ではなくなる…というのは、正直ぞっとしますよね。
 その怖さを上手く表現してると…思います、この話は。
 んでもって、主にシリアルキラーの脳を扱うんだから……そら、『あっち』の世界にいっちゃう人がいてもおかしくないでしょうな。
 人体描写もリアルだし……いや、人体…というか、中身、というか(爆笑)。その描写の精密さ、緻密さは「サイコ」や「黒鷺死体宅配便」に勝るとも劣らない。
 けど一つ違うのは、それほど……嫌悪感というか、グロさを感じないところかな? 被害者の顔がキレイだし、血がデロデロ出てないから。でも、内臓の描写は克明でっせ(笑)。きっと毎回、人体解剖図片手に頑張っていらっしゃるんでしょうなあ…。


 一作目は後のシリーズの3年前、アメリカで起こった大統領暗殺の犯人探しに、MRIが始めて導入され、大統領が殺害直前に見ていたものから遡り、彼が隠したがっていた心の奥底の「秘密」と「欲望」が曝け出される…という話でした。
 個人的には、この一作目のあの『彼』の、続編が気になるんですが!


 秘密―トップ・シークレット (1)

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この記事へのコメント

2007年04月19日 22:39
気になってるんです、これ。
3巻が出たところですよね。
かずくん
2007年04月23日 10:28
是非とも読んでみて下さい!
ちなみに私は図書館で借りました。
いずれ入手しようと思ってはいるのですが。

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