「雷鳴の符」/あしべゆうほ(秋田書店ボニータコミックスデラックス)

 「クリスタルドラゴン」「悪魔の花嫁」でお馴染みのベテラン作家さんですね。このブログでも以前「クリスタル~」と「うしろの正面だあれ」はご紹介いたしました。
 今回の作品は1990年~92年に3作を連作で、その後2000年に、表題作にもなっている中篇とが発表されたオムニバス形式の連作です。

 最初の3作は「魔・ちがいの呪文」…京都に修学旅行に行った女子高生・絹垣美菟(きぬがきみと)は、一条戻り橋で阿仁丸、多情丸と名乗る幽霊に出くわす。それ以後、彼女には色々なものが見えるように。
 彼女の家には古い蔵があるのだが、骨董屋を営むおじの田中はその内容物を狙い、足繁く絹垣家に通ってくる。ある日、祖父は、美菟と田中の目の前でその蔵を開けるが、「力」を使いすぎ、倒れてしまう。その間に、田中は蔵の中の骨董品を持ち出してしまっていた。
 しかしその骨董品の多くは……怨霊、怨念が染み付いた、曰くつきのものばかりだったのだ…。

 この話ね…3話まで収録されているんですが、多分もっと続編を考えてらっしゃったと思うんですよね。キャラクターの謎も残ってるし、伏線もね……そんな終わり方なんです。
 だから、「クリスタル~」が一段落して…では遅いか(汗)。ちょっとお休みしてる間とかにでもいいんで、ちょこっとづつでも描いていただけたらなあ…と、一読者としては希望するわけです。

 表題作でもある「雷鳴の符」は……先の3作と時代は同じ、登場人物も一部重なりますが、主人公が美菟ちゃんじゃないんですね。
 寧ろ……そのお師匠様のお話、かな?
 あの姿もいいけど、現代風のTシャツ、Gパン姿もなかなかお似合いなお師匠様(爆笑)。
 詳しくはお読み下さい~。泰親さん、かっこいいです~。
 一言で言うならこの話は……「おばあちゃんたちの、ひと夏の冒険物語」ってことでしょうかね。
 この「おばあちゃん」ってのがミソなんですよ! ええ、三人寄れば文殊の知恵といいますが、おばあちゃんの知恵袋が五人も集まったら…そらあ、すごいです! サバイバルしまくりです。何があっても絶対、生き残れそうです(爆笑)。

 この話もねえ…微妙な伏線を張ってあるんだよなあ。多情丸と阿仁丸が探してるのって…何なんだろう? それはまた別の話からの伏線なんだろうなあ。
 …ということで、この話の続編を強く希望! 


雷鳴(いかずち)の符―超時空幻想譚

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