「ブラインド・ゲーム」全十巻/碧也ぴんく(角川書店 アスカミステリーDXコミックス)

 「ニューエイジ八犬伝」とサブタイトルがついているように、「南総里見八犬伝」を近未来を舞台に焼き増しした話です。でもよく考えてあるんですよ。
 遺伝子操作によって究極の人類を作り出す「神女プロジェクト」。しかしその実験中「神女」を宿した妊婦共々何者かに射殺されてしまう。
 だが研究者達は、神女を胎児のまま取り出し、彼女の卵巣から卵を取り出し、人工授精を試みる。受精した卵は108個。そのうち無事出産まで育ったのは8人。
 神女の遺伝子を持つ彼らは、自らの内に潜む能力を知らぬまま、それぞれの家庭や家族に育てられることになる。
 そして十数年後。
 彼らは奇妙な縁に導かれて出会い、自分達の出自を求めると共に、「神女」細胞を使って作り出された「キメラ」と、その首謀者の正体を追うことになる。

 伏姫の数珠(108個)のうちの大玉に文字が浮かんで、それが飛び散って八犬士となる辺りを人工授精の受精卵に変えてあったり、一度埋葬されて土の中で息を吹き返す道節のエピソードを、母子ともに誘拐されて閉じ込められ、子供だけ助かる…という話にしてあったり。
 焼き増し、とはいってもキャラクター設定や名前が似てる(玉に刻まれた文字を名前に使っています)程度で、全く別の話に仕立ててありますので、ご安心を。
 でもやはり、「ああ、これこれ!」と手と叩いて納得する為には、やはり「八犬伝」全十五巻(碧也ぴんく)を先に呼んでおく必要がございますが。
 最近また文庫で復刊してると思いますので、こちらを先にお読みくださってからお楽しみ下さい。ブラインド・ゲーム―ニューエイジ八犬伝 (Stage 1)

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