「ブルー・ソネット」/柴田昌弘(白泉社花とゆめコミックス)

 「スケバン刑事」をご紹介ついでに…往年の(笑)花とゆめファンの方にとっての黄金期とも言える時代の漫画を一つ。
 「スケバン刑事」とほぼ同時期に連載されていました「ブルー・ソネット」です。
 1980年代前半でしたね。私まだ小学生でしたから…。

 この話は、柴田昌弘氏のデビュー当時からのシリーズ「紅い牙」の続編です。それまでは短編だったのですが、花とゆめ誌上で連載を始めて…これが長いこと。
 遺伝子操作によって、超古代人類の超能力をその身に受けて生まれた少女…小松崎ラン。
 普段はどこにでもいる、少しドジな女の子。だが、彼女が怒りと悲しみにその身を任せたとき、超古代人類の恐ろしい素顔が牙を剥く…。
 彼女はその奇跡の血の為に、「T-A-R-O-N」という謎の組織に追われ続ける。
 一方、ソネットはニューヨークのスラムで生まれた少女。レイプされたことによってその凄まじいPK(念動力)が開花。やがて彼女は「T-A-R-O-N」にスカウトされ、サイボーグ手術と訓練を受け、最強の戦士となってゆく。
 彼女の狙いは小松崎ラン。彼女とかつて接触のあった少年少女たちの通う学校へと転校して来る。

 とても骨太なSF超能力ものです。
 設定もね~、やっぱり男性が考える話だなあ…って感じで。その辺りが「スケバン刑事」に共通するところがあります。
 柴田氏はデビューが「マーガレット」だったはずです。熱血テニス漫画だったかな? 当時、少女漫画を書く男性作家って珍しかったですから(あ、今でもか。その逆は多いけど)。
 今では青年誌の方に移って、奥様共々頑張っていらっしゃるはずです。
 柴田氏の作品は…そういえば移ってからは「クラダルマ」くらいしか読んでいないなあ。
 この話は「ブルソネ」より、一段とお色気色が濃かったですな(爆笑)。青年誌ですしね。モチーフが「真言立川流」ですからな~。あの悪名高き「セックス教団」。あの「オウム」事件を先読みしていたかのような…。
 絵に迫力はありますし、女の子は可愛いし、設定はしっかりしてるし…柴田氏の漫画は読み応え充分ですよ。読んでみてくださいね。


 紅い牙ブルー・ソネット (第12巻)

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