「風の名はアムネジア」/菊地秀行(ソノラマ文庫)

 菊地氏のジュブナイルです。これを読んだのは…中学のときだったかな。
 みょーに感動してしまった覚えがあるんですよ。
 たしかアニメにもなってたかな? 一部エピソードを削ってありますが。
 お話は…ある日一陣の風が吹き、全世界の人間が瞬時に記憶を無くしてしまうという事件が起きます。人類はそれまでの文明も、言語すらも忘れ、原始時代に逆戻り。
 「彼」もそのうちの一人だったのですが、彼は奇跡的にある少年と出会います。少年は遺伝子操作で、記憶力を極限にまで高められた人間だったので、記憶を失うことがなかったのです。少年は「彼」に「ワタル」という名を与え、自分が暮らしていた施設に残っていた機械を使い、ワタルに言語や知識を与えてくれます。
 少年の死後、ワタルは旅に出ます。そこはかつてのアメリカ大陸。旅の途中ワタルはこの「アムネジア」現象をしかけたという異星人の少女・ソフィアと出会います。そして彼女と賭けをするのです。「ずっとワタルと一緒に旅をする仲間が見つかるか、どうか」
 ワタルと旅を続ける仲間は見つかるのか、異星人たちの目的と審判の行方はどうなるのか。
 そして人類の行く末は…?

 内容もさることながら、感動してしまった理由はラストのページでした。
 ラストページには一行だけ、最後の行が書いてあって…これはもちろん意図してのことではなかったのでしょうが…ページをめくってすぐの所に一行だけ書いてあるんですね。
 それが何と言うか…人類の、無限の可能性と未来とを暗示しているように思えて、不覚にも涙してしまったのでした。
 私は菊地氏の作品は、どちらかというとジュブナイル中心に読んでいます。
 「妖」とか「魔」とかがタイトルについた作品群は…なんかとってもアダルト&バイオレンスで、女の私としてはちょっと消化しきれないもので(爆笑)。
 古い作品なので、書店では手に入りにくいかも?

風の名はアムネジア

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