「天使たち」/藤田貴美(白泉社花とゆめコミックス「純情闘争」収録)

 これは好き嫌いがはっきり分かれる作品かも…この「純情闘争」の中に収められている初期短編の中でも異彩を放つ問題作だから。

 工業高校に通うハルヒとマホリ。周囲も呆れるくらいアツアツの仲である。ハルヒには彼を女手ひとつで育てた母がいるのだが、その母のハルヒに対する執着ぶりは異常とも言えるほど。父はハルヒが幼い頃に出て行ったまま戻らず、母はハルヒに自分の傍にいることを強く求め続ける。
 自堕落な高校生活を続ける中、ハルヒはマホリから子供が出来たことを知らされる…。

 何か読んでてものすごーくだるくなって来る話なんです。ハッピーエンドは絶対にないだろうっていう絶望感が、読んでる最中ずっと漂っていて。
 主人公たちが話している言葉は藤田氏の出身地(一説では北海道ということですが、この本の中では「香川県西部」と語っていらっしゃいます)のもの。端々違いますが、イントネーションは大体わかります。私もこんな感じの言葉ですね(爆笑)。出身が徳島ですから。
 藤田氏の「EXIT」という作品は花とゆめからきみとぼくに移動し、その後…ネット上で連載してるんでしたっけ? 先日その最新刊の9巻が出たとか言うのをネット上で拾いました。まだ続けてらしたんだなぁ…と遠い目になってしまいました。
 「最後まで描けるかどうか自信がない」などともおっしゃっていましたが…是非ともライフワークとして続けて、完結させていただきたいものです。


純情闘争

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