「乱鴉の島」/有栖川有栖(新潮社)

 遅ればせながら、読了いたしました。
 前評判通りの『火村シリーズ・孤島もの』…でありました。

 入試試験が終わり、どっとお疲れの様子の我らが助教授・火村英生氏。彼は下宿のばあちゃんのススメで、有栖と共に民宿に泊まりに行くことになる。そこは三重県のある小島。ちょっとした勘違いと手違いから、彼らは目的の島ではなく通称『烏島』と呼ばれる黒根島に到着する。そこに居合わせたのは文豪・海老原瞬氏と、彼の別荘の管理人夫婦、そして海老原氏の熱狂的なファンである数名の男女と10歳前後の子供二人だった。
 子供たちに気に入られてしまったことで、滞在を薦められる有栖と火村。しかし彼らの前に新たな闖入者が空から現れたことから、自体は急変する…。


 今回…どなたかもどっかのレビューでお書きでしたが…ちょっと有栖が、挑戦的というか挑発的…な態度が見受けられました。まあ、「秘密」をひた隠しにする彼らに、業を煮やしてのことなのでしょうが…今までの有栖とはちょっと態度が違っていて…正直驚きました。今までの有栖は、自分の推理・推論は火村氏にしか話さなかったと思うのですが…。

 ああ、そうだ、今回ちょっと珍しいものもみれますよ。やたら子供になつかれる有栖と(子供になつかれやすいのは助教授の専売特許のはずだったんですけどね)、キャッチボールをする助教授! 顔を拭いたタオルを首にかけて、気だるげにキャッチボールするセクシーなお姿……ああああ、見てみたい!!(爆笑)

 そっか~、だから彼に「SF作家」という肩書きが必要だったんですね~? 単に博識の英米文学者&詩人だけではなしに、というオチですが…どうだろう、賛否は分かれるかもしれませんね。
 当初、先生はこの着想を得たときにSFにしようか、ファンタジーか…と迷ったそうですが、個人的には有栖川先生のSFファンタジーもの、読みたかったかも! とか思うのは私だけ??


乱鴉の島

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