「長い長い殺人」/宮部みゆき(光文社文庫)

 住宅街で起こるひき逃げ事件。その被害者である男性には、妻を受取人とした多額の保険金がかけられていた。
 疑いがかかり、連日ワイドショーに取り上げられる妻。愛人がいると噂のある彼女には、しかしその時間のアリバイがあった。
 そしてその愛人の男も、結婚したばかりの妻が事故で亡くなるという悲劇が襲っていた。しかも彼女にも、多額の保険金がかけられていた。
 保険金目当ての交換殺人ではないのか……? 日本中が疑う中、彼ら二人は「時の人」となってゆく…。

 この話の面白いところは、人間以外の「モノ」の一人称で話が進むところ…でしょうか(爆笑)。
 チャプタータイトルを見ればその「モノ」が何であるかはすぐわかっちゃうのですが…未読の方の為にあえて伏せましょう。
 でもまあ、考えましたよね。たいていの人は外出するときに持っていて、日常よく使うもの……たまにうちの父のように持たない人もいますけれども。
 しかもその「モノ」にも、それぞれの個性がある。ここらへんの書き分けが見事です! さすが宮部みゆき! 『人間』を書かせたら彼女以上の人はいないでしょう!!



 長い長い殺人

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