テーマ:夢枕獏

「鳥葬の山」/夢枕獏(文芸春秋)

 これも短編集。  中でも「羊の宇宙」は秀逸!  ある老物理学者(20世紀最高の物理学者…ユダヤ人のね。彼の理論が無ければ、原爆は作られませんでした)が、羊飼いの少年と宇宙の話を展開します。もちろんフィクションですけれどね。  難しい数式も理論も使わず、少年はただ自分の知る世界の言葉で、単純で美しい宇宙を構築してゆくのですが…う~…
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「上弦の月を喰べる獅子」/夢枕獏(早川書房)

 あらゆるものを螺旋として捉え、それを集め求める螺旋蒐集家は、新宿のとあるビルに、現実には存在しない螺旋階段を幻視した。  一方、肺を病む岩手の詩人は、北上高地の斜面に、彼にしか見えない巨大なオウム貝の幻を見た。  それぞれの螺旋にひきこまれたふたりは、混沌の中でおのれの修羅と対峙する…ベストセラー作家、夢枕獏が仏教の宇宙観をもとに…
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「陰陽師」/夢枕獏(文芸春秋)

 映画にもなりましたし、ドラマにもなったしで知らない人はいないでしょう。  「陰陽師」=安倍晴明。今では常識ですよね。  しかしこの本の初版が発行された頃には、まだまだ「陰陽師」も知名度は低かったように思います。  今でこそ、様々な作家の方が、安倍晴明を主人公にした小説や漫画を描いておられますが…この本はそんな「陰陽師ブーム」のさ…
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「歓喜月の孔雀舞」/夢枕獏(新潮社)

 ちょっとぞっとする…ブラックな短編集です。  自分に対して笑わない姉に「微笑」を送る少年。  自分の気に入らない人間に「ころぼっくり」を送る少年。  少女と少年の秘密の遊び……。  中でも「髑髏盃(カバーラ)」は、実際に夢枕氏がヒマラヤで体験した出来事をドキュメント小説に仕立ててあるものらしい。昭和60年頃の話だそうですが。 …
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「腐りゆく天使」/夢枕獏(文春文庫)

 「あ、この人ビョーキ」と思ったのだそうだ、筆者夢枕獏氏は…萩原朔太郎の詩を初めて読んだときに。  私も思った。「あ、この人ビョーキ…いってもうてるわ(嘆息)」と。  「月に吠える」、「青猫」…どれをとっても、常人の目では捕らえきれない、まさに「詩人の目と感性」を持った人間にのみ聞こえる「天の声」…もしくは「悪魔の囁き」をつむぐ人間…
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