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zoom RSS 「写楽殺人事件」/高橋克彦(講談社文庫)

<<   作成日時 : 2007/06/22 00:14   >>

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 この小説で高橋氏は江戸川乱歩賞を受賞。文壇にデビューしましたね。
 そういえば…この10年前、作家デビューしようとしてある作品を持ち込んだ高橋氏。当時の編集長か誰かに「あと10年してからもう一度おいで」とか「10年間何も書くな」と言われたそうで…その後十年、一切筆を持たず、浮世絵研究の方に没頭していたそうです。
 そうして約束の10年後、この作品を引っさげて行って…という話を聞いたことがあります。その時相手の方は「十年も筆を取らなかったら、もう他の道に進んで、その頃には作家になろうとは思っていないだろう」と思い、そう高橋氏に進言したのだとか?
 しかしその十年の間、高橋氏はただ筆を取らなかったわけではなかったんですねえ。そのときの研究を活かし、この作品を書いたわけですから……うーん、作家って、なにが肥やしになるか分かりませんねえ。


 さてこの作品。分類は…歴史ミステリーと言っていいのかな?
 今でこそ浮世絵と言えば、歌麿、北斎、広重…と並んで写楽は有名ですよね。しかしこれも、私たちは歴史の教科書で習うから知っているだけであって、明治初期などにはあまり顧みられることはなかったのだそうです。
 例によって例の如く…外国人から賞賛を受け、それから価値が見直されたのだと言うから……日本人の海外偏重ってのは古代から変わらないんですねえ?(嘆息)

 タイトルからも分かるように、この小説の中では浮世絵研究の第一人者の謎の自殺を皮切りに、主人公が発見した「写楽」の署名の入った肉筆浮世絵の写真画集から……写楽の正体を解き明かしてゆく、という話です。
 写楽の正体については様々な論があり……私の実家である阿波(徳島)の能役者・斉藤十郎兵衛である、と言う説などは皆さん聞き覚えがあると思います。私も……これ読むまでは、この説が今では否定されていると言うことを知りませんでした。
 そういう、様々な仮説に対する批判や論証も、作品中では(主人公によって)行われていて…興味深いです。
 理路整然とした「写楽論」……面白いですよ〜。
 

 「広重殺人事件」「北斎殺人事件」など関連作も出ているようなので、あわせて読んでみようと思っております。




 写楽殺人事件


「広重殺人事件」はこちら↓


「北斎達人事件」はこちら↓


写楽殺人事件 (講談社文庫)

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